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学生の貧困問題、今解決しないといずれ大学から学生は消えるよ

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こんにちは、おさるです。

学生の貧困が問題になってしばらく経ちますが、一向に改善の兆しが見えない今日この頃です。

そもそも学生の貧困問題とは、何が原因なのでしょうか?

その一つは高額な大学の授業料です。

国立大は1980年度に授業料と入学料を合わせて26万円だったのが、今は81万円台です。私立大では、授業料・入学料のほかに施設設備費を徴収されることも多く、2013年度の合計額の平均は、文科系114万円台、理科系149万円台、医歯系466万円台となっています。

貧困と生活保護(6) 日本の未来を危うくする学生の「四苦」 : yomiDr. / ヨミドクター(読売新聞)

 

国公立大学の授業料を比べると、1975年から現在では約15倍の差が生じています。

もちろん物価や生活水準の変動もありますが、それにしても15倍という数字は相当の物でしょう。

加えて、近年の社会状況を鑑みると、家庭の平均年収は良くて横ばい。

生活保護受給額も年々増加しているのにも関わらず、大学全入の時代と呼ばれるほど、日本の高校生の大学進学率は高いのです。

つまり、現代では貧しい家庭の子供も大学進学を選択するようになったため、より貧富の差が顕著に表れているということでしょう。

 

「お金がないなら大学に行かなければいいじゃないか」

そんな意見もよく目にしますが、昨今の就職難を見るとそうもいかないという考えを持つのが一般的です。

もちろん、このインターネットの時代、手に職をつけてフリーランスとして働くことはかなり容易になったことでしょう。

今後はそうした世の中になっていくだろうし、高卒で起業する若者も増えるでしょう。

しかし今はそうした議論ではありません。

ボクが言いたいのは、本当に大学で勉強をしたい学生が、貧困に悩まされているということ、卒業後も借金の返済に苦しむ場合が多いことを問題にしているのです。

学費や生活費を親だけに頼れない学生が、お金を工面する手段は、奨学金かアルバイトです。奨学金の主力は、日本学生支援機構の奨学金で、大学の学部学生の4割近くが利用しています。

 

1種も2種も給付ではなく、貸し付け。つまりは学生本人の借金です。教員になると返還免除される制度は1997年度入学を最後になくなり、返還免除は優秀な業績を挙げた1種の大学院生だけ。このため、奨学金を借りた学生は、卒業時に何百万円もの借金を抱え、分割返済していくことになります(死亡、重い障害のときは返還免除)。

 

一方で、奨学金の返還もあるから、しっかりした所へ就職しないといけない。就職状況が改善したとはいえ、失敗すると、名の通った大学を出ても非正規やブラック企業で働くことになりかねません。就活をする時期はバイトができず、交通費やスーツ代もかかる。就職に有利な資格を取るにも費用がかかる。だからお金をためておかないといけない。でもバイトに追われていたら勉強ができない――というジレンマに学生は苦しむわけです

貧困と生活保護(6) 日本の未来を危うくする学生の「四苦」 : yomiDr. / ヨミドクター(読売新聞)

 

これは日本にとって大きな機会損失です。

日本の未来を切り開く優秀な人材が、貧困であるという理由で大学進学を断念する可能性があるのです。

もちろん、日本の経済を動かしていくようなタイプの優秀な人材は大学なんて行かなくても一人でやっていくでしょう。

しかし、日本の学問を発展させる素晴らしい人材はどうでしょうか。

大学に進まなくても研究はできるかもしれませんが、研究成果を見てもらうためには大学進学が必要でしょう。

 

総じて、こと大学において、日本のセーフティネットは非常にずさんであると思います。

特に国公立大学。国が管理している大学であるのにも関わらず、国が負担する金額は少ない。

 

さらに近い将来、大学に行ったところでその後の就職にはなんの役にも立たない時代がすぐそこまで来ています。

高校卒業後の進路選択で、必ずしも大学進学が最も良いものである時代は終わるのです。

その時に、学生が高いお金を払ってでも通いたいと思える魅力が大学にあるか、それとも、学費が安いなら通いたいなと思える大学になるか。

はたまた、高額な学費を負担できるだけのセーフティーネットが整備されるか。

 

まあボクは限界ラインを越えないと、問題は本格的に騒がれないと思いますけどね。

せめてボクらの世代は、学生の貧困に関して、しっかりと考えていかなければなりませんね。