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ボクは自由な大学生を謳歌する

現役筑波大学生がプロブロガーになるお話

名作恋愛マンガを読む、マガジンの大作・青春と恋愛の『涼風』

みなさんこんにちは、おさるです。

 

今回はボクの大好きな作品『涼風』についてただひたすらに語ります。

 

 

『涼風』とは

『涼風』とは週刊少年マガジンで連載されていた漫画家瀬尾公治による青春恋愛マンガです。

 

瀬尾公治といえば、現在はマガジンを代表する恋愛マンガ職人。

 

他にも『君のいる町』、『風夏』などたくさんの恋愛マンガをヒットさせています。

 

さらに彼の作品の中には作品間のかかわりもあり、過去の作品のキャラクターが別の作品に登場することもままあるという読者サービスが強いのも特徴ですね。

 

今回紹介する『涼風』はその一作目にあたります。

 

 

 

簡単なあらすじ

高校入学を機に、なにか新しいことを求めて漠然と広島から上京した主人公の「秋月大和」は、ひょんなことから叔母の経営する銭湯兼レディースマンションの「ハイツ旭湯」に入居することになる。

 

そして入学式を目前に控えた入居日、学校の下見に訪れた大和は偶然美しい高跳び少女「涼風」に出会い、一目ぼれする。

 

その後、涼風とは隣の部屋になることになったり、同じ陸上部に入ったりと、大和は涼風との距離を縮めようと努力するが、上手くいかない。

 

そうした日々の中で、他の女の子の登場や、陸上の才能に目覚める大和、恋と陸上の両天秤、さまざまな想いに振り回されながら、大和は奔走していく。

 

1.熱いストーリーが魅力

『涼風』の魅力は何といってもそのストーリーでしょう。

 

最初はただ涼風のことが好きで追いかけるだけだった大和が、後半はしっかりとした人間として彼女と並ぶようになる成長は胸が熱くなります。

 

そもそもこのマンガは恋愛もののジャンルに入るのですが、個人的には恋愛とスポ根が半々ではないかと思います。

 

読めば分かりますが、主人公大和の人間的成長をもたらすのは間違いなく陸上というスポーツとの出会いなのです。

 

これまで面倒なことからは逃げるだけの人生だった大和でしたが、陸上に出会うことによって、ボクら誰もが経験したことのあるような挫折や、勝てそうにないライバルたちの出現に苦悶することになります。

 

それに立ち向かったり、時には逃げたり、好きな女の子の前で虚勢を張ったり、そんな人間味あふれる行動が彼を強くしていきます。

 

またメインの恋愛模様に関してですが、この作品は他の少年向け恋愛マンガのように、たくさんのヒロインたちに主人公が奪い合われるという構図はあまり見られません。

 

しかし、数少ないヒロインたちとの間で熱いぶつかり合いが繰り広げられます。

 

特にこの作品では女の子たちの嫉妬が色濃く描かれており、彼女らの本音の叫びには涙させられます。

 

2.本当に魅力的なライバルたち

この作品が非常に濃い理由の一つには、強烈なライバルたちの姿が挙げられるでしょう。

 

例えば、大和の最大のライバル「津田和輝」。

 

津田はかつての涼風の想い人であり、尊敬する陸上部の先輩でした。

 

しかし最後の全中の会場に向かう途中に交通事故でこの世を去ってしまいます。

 

それから何年経っても涼風の胸の中から津田が消えることはなく、大和はその影と必死に闘うことになります。

 

ここには、過去を乗り越えられない涼風の苦悩と、振り向かせられない大和の奮闘がなんともすれ違いながら起こる衝突があり、この物語を深く掘り下げています。

 

そして例えば「エメルソン有馬」の存在。

 

彼は日本高校スプリント界のトップでかつての津田のライバルでした。

 

ですが、ひょんなことから涼風と揉め、それを助けに入った大和が宣戦布告することになります。

 

そこから大和と有馬のプライドのぶつかり合いや、津田の存在を振り切れないエメルソン有馬自身の苦しさも相まって、ストーリーはさらに深みへと落ちていきます。

 

3.作者からの問い、人を愛するとは

この作品を読み終えた時、みなさんは作者からの問いかけに気づくでしょう。

 

それは、人を愛するとはどういうことなのか。

 

これは高校生の大和と涼風たちが背負うには、あまりにも重すぎる課題でした。

 

しかもその重荷はどんどん重くなるばかり。

 

社会的なしがらみ、学校とのかかわり、他のライバルたちとの関係、陸上との人生、そして家族との愛情、全てを背負った大和と涼風が下した決断に注目です。

 

4.マガジンだからこそのストーリー、どろどろしたリアルな展開

この作品が連載されていたのが週刊少年マガジンだったからこそ、このリアルでどろどろした高校生の作品を描けたのではないかとボクは思います。

 

おそらく少年ジャンプでは難しいでしょう。

 

そもそもジャンプの誌風とはどろどろした話は合いません。

 

少し年齢層が上のマガジンだったからこその表現です。

 

さらに言えば、もう少し年齢層が上の雑誌でもこの作品は生まれなかったように思います。

 

マガジンよりも上の年齢層だと、高校生の青春ものはあまりウケないからです。

 

その時はもっと年齢が上の設定になっていたと思いますし、そうしたらこの作品の、ひいては瀬尾公治という漫画家の持つ魅力も完全に出し切れなかったのではないかと思います。

 

つまりマガジンの年齢層は本当にちょうどよかったのですね。

 

リアルな人間関係と、真っすぐな高校生の情熱と青春、まさにこれらが化学反応を起こしたといってよいでしょう。

 

最後に

前回のいちご100%の記事に引き続いて、

 

www.superwriter.net

 マンガ論を語っていきました。

 

今後もこのようなボクの大好きなマンガについて語る記事を増やしていこうと思います。

 

お楽しみに。

 

以上、おさるでした!!!