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大学で文科系の学問を学ぶ意義

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少し前、世論を騒がせた文科省が発した「大学における文系廃止」ととれるお触れ。
これに対してたくさんの意見が交わされていましたが、果たして「大学で文科系の学問を学ぶ意義」とは何でしょうか。
今回はそれについて考えていきたいと思います。

 

1. 文系学問の存在意義


まず基本的に問われるのはここでしょう。


理系の学問と違って、社会への利益が直接生み出されないのが文系の学問。


今回のような文系廃止案を提案する人の多くが、実利を伴わない文系学問に金を費やすくらいなら、研究が利益を生み出す理系学問に費用を回した方が良いと考えていることと思います。


しかし、文系学問にもれっきとした存在意義があります。


そもそも学問というものは、利益を求めて行うものではありません


多くの日本人ノーベル賞受賞者が言うことですが、学問や研究は個人の知的好奇心を糧に行われるべきなのです。


つまり、知的好奇心が向けられれば、それは学問の対象となりうるということです。


次に文系学問を研究する意味について考えましょう。


理系学問が世界の仕組みを明らかにする学問だとしたら、文系学問は人間の軌跡を明らかにする学問です。


様々な現象を解き明かすように、文系は人間の営みを明らかにしているのです。


一番分かりやすい例は、民俗研究や文学研究でしょう。


これまで人間が創りあげてきたもの、生み出してきたもの、それらの仕組みを解明していく。まさに文系学問のあり方であります。

2. 文系学問が持つ創造性


文系の学問というのは、その多くが莫大な広がりを秘めています。


対象に向かう人それぞれの自由な観点、比較によって研究結果は大きく変わっていきます。


理系学問の研究成果は一つの物に対して一つしか存在しえないのに対して、文系学問の研究成果は同じものに対してであっても無限に広がり得るのです。


こんな風に言われることもあります。


理系は目的追求型の学問なのに対して、文系は価値創造型の学問だと。


無数の可能性に自分独自の考えから普遍的価値を見出していく、文系学問の面白さはここにあります。

3. 物語を知るということは世界を知ることだ


文系学問から切っても切り離せないのが「物語」という性質。


一口に物語と言っても、『源氏物語』のようないわゆるお話だけではありません。歴史も一つの物語ですし、言語も物語です。宗教、民俗、人類学なんかも、伝承という物語を扱っています。


こうした物語にはそれぞれ独自の世界が内包されています。


そこにはそこの秩序が存在し、考え方がある。そしてそれを知ることは、一つの世界を知ることになります。


ボクたち人間にとって、自分と違う世界を知るということは非常に重要なことです。


人間は他の世界に触れることで、新たな知識や思想を得ることができる。


幼いころ、物語の主人公の生き方の憧れた記憶はありませんか。
こんな風になれたらなあと思ったこともあるはず。
失恋したときに恋愛小説を読んで心新たにしたこともあるはず。


ボクたちはそうして新しい自分に成長していく。
文系学問には人を動かす力があるんです。

4. 文系学問の価値を否定する人に対してなんというべき?


これまで文系学問の存在意義を述べてきましたが、それでも文系などいらないという人は必ず出てきます。


ボクたち文系はそれに対してどう答えるべきなのでしょうか。


やはりボクは文系学問の価値をしっかりと伝える必要があるんだと思います


そうして少しずつでも、文系のことを理解してくれる人を増やすしか道はないと思います。


だからこそ、日本だけじゃなく世界中の文系学生は自分の研究や興味のあることを胸を張って言えるようになってほしいです。


自分はこんなことを学んでいて、こんな意味があるんだと、はっきり言えないようでは学問としても面白くないでしょうし、就職面接で落とされるのも無理はないと思います。


だって理系の学生はみんなはっきり言えるでしょうから。

5. 最後に


文系だけでなく、あらゆる学問がより発展することを願って。