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【小説 感想】江國香織『東京タワー』が本当に面白い4つの魅力

こんにちは、おさるです!

 

今回ご紹介するのは、江國香織『東京タワー』。

 

ボクの大好きな作家のひとりで、その中でも大好きな作品です。

今回は『東京タワー』の魅力をご紹介しますよ。

『東京タワー』のあらすじ

都内の大学生「透」が付き合っていたのは、母親の友達で既婚者の「詩史」だった。

 

社会のほとんどが同じ向きに進む中、透はその流れに従うのを避けるかのように、詩史との禁断の恋に足を踏み込む。

 

一方、透の友達「耕二」は、同い年の彼女がいながらも、人妻の喜美子と逢瀬を重ねる。

 

お互い人妻との恋愛をしていても、二人の恋愛観は真逆だった。

 

真っすぐな透と、どこか依拠する場所を求め続ける耕二。

 

東京タワーの下で生きる二人の大学生「透」と「耕二」を中心に繰り広げられる、一つの物語。

【東京タワーの魅力】人間の欲望をさらけ出すストーリー

「ありえない」と、当時高校生だったボクは思いました。

 

 東京タワーのストーリーは、人妻と恋愛する二人の大学生のお話。

 

そんな非現実的に感じる世界感が、江國香織のやさしい文体で書き起こされていきます。

 

読んでいると、まるでいつも歩いている道から一つ外れたら、東京タワーの世界観が現れてしまうのではないかと思ってしまう。

 

そこが、江國香織の文章の力強さであり、東京タワーがボクらを魅了する理由なんです。

 

【東京タワーの魅力】個性的なキャラクター・不真面目でマジメな彼らの恋愛観

ここがボクを夢中にさせた一番のポイント。

 

「東京タワー」は大学生の透と耕二のダブル主人公。

 

この二人は人妻と恋愛している時点で、全くもって不真面目であるのに、その付き合い方はすごく真面目。

 

透は何年も愛して愛してやっと届いた恋、耕二は遊びで手を出したつもりでも一線は必ず引いている。

 

この点が、ただの愛に堕落した男女の物語ではない、と強く感じさせられる瞬間なんです。

 

【東京タワーの魅力】世の中の非情さ、理不尽さ、そのリアリティがそそる

江國香織の作品はハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか分からない作品が多いです。

 

でもボクは、こうした二元論で考えるからよくないと思うんですよね。

 

江國香織はリアルを書くことができる。

 

誰にとっても幸せな結末なんてないんです。

 

現実世界だってそう。

 

ある人にとっては幸せでも、もう一方からしたら不幸なときなんてざらにある。

 

ボクはわりと小説をよく読むほうなのでおすすめの本を聞かれて、江國香織さんの作品をすすめることが多いです。

 

その時に必ず聞かれるのが、「結局ハッピーエンド? バッドエンド?」

 

恋愛シミュレーションゲームなどで「トゥルーエンド」なんて言葉がありますが、江國香織はもっとリアル。

 

いうなればリアルエンドというところでしょうか。

 

ちゃんと真摯に恋愛に向き合った人が報われたり、何もしていないけどなぜか報われる人、とんでもないくそ野郎が報われる、そんな現実にいくらでも起こることを、江國香織はリアルに描けるんです。

 

だからボクは江國香織さんに魅了されたんですね。

 

【東京タワーの魅力】何度でも読み返してしまう理由

この理由、ボクは不思議でたまらないんです。

 

わりかしボクは一度読んだ本をあまり読み返さないタイプ。

 

でもこの本は何度も読み返しています。

 

その理由は、登場人物がほんとうに真っすぐだからなんじゃないでしょうか。

 

彼らの生き方は社会から愚かだと言われてもおかしくないもの。

 

でも彼らはそれを突き通す。

 

その動力は間違いなく愛でしょう。

 

こんなにも愛に一生懸命になることができる。

 

その素晴らしさ、潔さ、かっこよさ、そんなところに惹かれたんでしょう。

 

思えばボクがこの本を読み返すときは、だいたい悩んだ時や、頑張りたいとき。

 

あなたもきっと、「東京タワー」を読むことで、自分の気持ちを奮い立たせることができます。

 

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